ウイグル人強制収容所の目的
中国による占領が続く東トルキスタンのウイグル人強制収容所から内部資料が流出し注目が集まっている。外国への渡航歴がある人間は逮捕しろとか、逃げようとする者は射殺しろとか、なかなかに恐ろしいことが書いてある。
中国共産党の言い分ではこの強制収容所は宗教的過激派などを再教育するための施設だとされているが、もちろんそんなのは嘘っぱちであり、ウイグル人の民族浄化を目指しているのは経過を見れば間違いないだろう。
ただ気になるのはその手段だ。収容所内では理不尽な虐殺もあると伝えられるが、もし片っ端から処刑するのならばあれだけ大規模な施設の維持は不要であり、中国はウイグル人を大規模に長期収容することで緩徐な民族浄化を目論んでいるように見える。また、拘束を免れたウイグル人女性に漢人の子を産ませたりもしており、中国共産党が目指すのは今のところ遺伝子レベルの民族浄化ではなく、ウイグル人の民族としての意識や言語を消滅させ、中国人と同化させることにあると思われる。
ただ、現状ではウイグル人の老人と子供を除く男性の大半は収監されていると思われ、残っている人達にも厳しい監視があるので、中国共産党がその気になればいつでも速やかに遺伝子レベルでの民族浄化も可能な情勢だ。彼らがそれに踏み切れないのは国際社会の目を気にしているからに他ならない。
世界的な問題が頻発する昨今、ややもすればウイグルへの注目度が下がりがちだが、ちゃんと注目して騒がないと彼らの命が危ない。
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