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キュアグレース

 今回は女児向けアニメの話で恐縮なのだが、話題になっている今期のプリキュアの展開に乗っかって一言。プリキュアとは2004年以来続いている女児向けの戦隊モノのようなアニメシリーズで、時代の流れか近年では多様性と相互理解を訴えかける作品が多かった。別にプリキュアシリーズだけではなく、昨今のアニメなどの子供向け文化はこの考え方が前提として作られている場合が多い。それ自体は悪くはないのだが、いま物語の終盤を迎えているヒーリングっどプリキュアの第42話「のどかの選択!守らなきゃいけないもの」で主役のキュアグレースこと花寺のどかは、敵の幹部からの助けの求めを拒絶した。一般的なアニメのヒロインキャラは慈愛と自己犠牲の精神であらゆる者を救うのがステレオタイプとなっているが、嫌なものは嫌だとはっきり言える強い女性像を打ち出したことは良いことだ。ヒロインが自分を犠牲にして利用され捨てれるのを美談とするような物語の濫造は子供の頃から女性はそういうものだとの洗脳を施しかねない。さんざん悪さをしてきた男が都合のいい時だけ女性に負担を強いて利用しつくしたらまた悪さをする気が満々である時に、相手に向かってふざけるなと言えるヒロインの登場はなかなかに小気味いい。  私が流行り物に乗っかった時はその後に酷いオチが待っている事も多いので、そうならないように祈りつつ、今後とも子供達に夢と希望を与える作品が多く生まれるように祈る。