陰謀論被害者の死を笑うな
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、いわゆるコロナ陰謀論の信奉者にもコロナに感染したり中には死亡したりする人が出てきています。そんな人々に対して、自業自得だとかザマアミロなどと言う批判がしばしば見聞きされます。なるほど、彼らの無知による行動で公衆衛生や延いては自分とその仲間の命も危険に晒されていた訳ですから、そう言いたくなる気持ちはわかります。しかし、死んだ彼らも被害者なのです。一部の迷惑系YouTuberなどは別としても、感染を危険なものと知りつつわざと広めようとする悪い人間はそうそういません。陰謀論の信奉者は、コロナなんて嘘だワクチンは悪の秘密結社が配る毒だ等と信じ込み、自分や仲間達を守ろうとして、誤った知識に基づく破滅的行動をとっている訳であり、彼らの中では善いことをしているつもりなのです。
だから、生前の彼らが言った妄想やデマは社会の為にも否定し訂正するべきですが、彼らの死そのものは悼み冥福を祈るのが良いと思います。
真に責められるべきは、コロナの危険性を知りつつ、また社会が危機に直面した時に一定数の人々は安易で都合の良い物語を信じ込みやすいという事実も知った上で、そういう人達や社会の人々の命を危険に晒してでも、受けの良さそうなデマを吹聴しそこから莫大な収益を得ようとする詐欺師達です。
一部の医師や政治家も新型コロナウイルスに関するデマを吹聴して回って、不安に取り憑かれた人や知的弱者を騙し続けています。新聞社もコロナだけでなく様々なデマ本やデマ記事が載った雑誌の広告を平気で出しており、お金さえ儲かれば詐欺の片棒を担ぐことに何の躊躇も感じていない様です。非難し打倒すべきはこうした詐欺師達であるのを忘れてはなりません。
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