カルトに騙されないための用心

 日本で最も悪名高いカルトは間違いなく大量殺人に手を染めたオウム真理教でしょう。しかし、その後継団体は未だに法的に活動を禁止されることもなく勢力の拡大を狙っています。活動を禁じて地下に潜られるより公安や警察の監視下にあった方が安全だとの判断なのかも知れません。ただ、オウムに限らずカルト教団は表立った集団とは別に、カルトとは名乗らずに無難な良いことを言って被害者を徐々に仲間に引き込む別働隊的なものがあり用心すべきです。

 この別働隊は、それと分かっていても公に指摘しづらいのが悩ましいところです。敵もさるもの、別働隊は基本的に無難なことしか言いません。裏でどこそこのカルトとつながっているのだろうと言っても、たまたま参加している個人がそうしただけだとの言い逃れも可能です。あまり言うとこちらが名誉毀損あつかいされかねません。また、伝統宗派なら安心だとの考えも危険で、こうしたカルトやその別働隊は伝統宗派の名前を騙る事がしばしばあります。自らを日蓮宗や浄土真宗や密教などと称するカルトは山程ありますので注意しましょう。

 さて、そんなカルトですが、某国では問答無用で活動を禁止し、信者を逮捕し、その一部は殺害され移植用臓器を摘出されているとの疑惑があります。先進各国では何年も待つ臓器移植が某国では数週間で済みます。移植用の心臓が指定された日に用意できることすらあります。これには膨大な数の臓器収奪用の人間が必要となり、カルト信者だけではなく政治犯や占領地の異民族も含めて殺害されていると見られています。

 いかに社会に有害なカルトとは言え、ここまでするのはカルト信者に人権を認めていないこととなり問題です。

 ただし深入りは禁物です。小生は以前、この状況を流石に可哀想と思い、彼らの命を守るように支援活動をしたこともありましたが、彼らは違法な臓器移植に関して訴えるはずの集会で布教活動を行う暴挙に出ていました。そればかりではなく、先のアメリカ大統領選挙では陰謀論を吹聴してまわり、日本でも妄想に基づくデモを行って治安にも悪影響を与えています。所詮カルトはカルトなのだと思い知らされました。社会活動としてこの問題を扱う時はカルト信者とは行動を共にしない方が良いでしょう。

 カルト信者にも人権はあります。それは間違いないのですが、彼らが社会の公益性を損なう場合は法に基づいて毅然と立ち向かうべきです。また、ここまで過激ではなくてもカルトはあちこちに潜んでいます。彼らに騙されないようにするためにも、ご家庭の宗旨が仏教でもキリスト教でもイスラム教でも伝統宗派であるならばまずはそれを大切にする事をおすすめします。

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