医療者自身のACPのような準備
以前、ACPの話をいたしました。ACPは簡単に言うと自分の死生観を医療者や家族などと共有し、その後の介護の計画をねることです。これは特に、自分で意思決定が出来なくなった場合、代わりに意思決定をしてくれる人の負担の軽減につながります。通常ACPは何度も時間をかけてねりあげていくものです。
さて、伝染性の疾患が爆発的に増えた場合、医療者の感染リスクは一般の人達より上がります。多数の患者と接触するので当然です。患者があふれ医療資源が枯渇すれば十分な予防策もとれなくなります。現在、日本でも新型コロナウイルス感染の急速な拡大が起きていますが、私を含め医療者の皆さんも自分も感染する危険性が高いとの緊張感はあるでしょう。
職務上、自宅にこもるわけにいかず感染者との接触も避けがたい医療者は覚悟をきめておくべきです。今回の感染症は隔離対象です。隔離後もし急激に悪化した場合は、家族にお別れの挨拶も出来ずに死んでしまうこともあります。緊急事態ですので治療に関して本人の意向や価値観が活かされることも少ないです。よって通常の意味でのACPはあまり役立ちません。しかし、意思決定をするであろう家族には、自分が死ぬ前に伝えておきたい事を、死ぬ直前にあれこれ思い悩まずに済むように、すぐに伝えておきましょう。
自宅にこもることが出来る人は外出をせずに自分の命を守ってください。自宅にこもって感染の拡大が鈍化すれば他人や社会の為にもなります。籠城生活も立派な菩薩行です。
それでは、みなさまの無事を祈って、合掌。
さて、伝染性の疾患が爆発的に増えた場合、医療者の感染リスクは一般の人達より上がります。多数の患者と接触するので当然です。患者があふれ医療資源が枯渇すれば十分な予防策もとれなくなります。現在、日本でも新型コロナウイルス感染の急速な拡大が起きていますが、私を含め医療者の皆さんも自分も感染する危険性が高いとの緊張感はあるでしょう。
職務上、自宅にこもるわけにいかず感染者との接触も避けがたい医療者は覚悟をきめておくべきです。今回の感染症は隔離対象です。隔離後もし急激に悪化した場合は、家族にお別れの挨拶も出来ずに死んでしまうこともあります。緊急事態ですので治療に関して本人の意向や価値観が活かされることも少ないです。よって通常の意味でのACPはあまり役立ちません。しかし、意思決定をするであろう家族には、自分が死ぬ前に伝えておきたい事を、死ぬ直前にあれこれ思い悩まずに済むように、すぐに伝えておきましょう。
自宅にこもることが出来る人は外出をせずに自分の命を守ってください。自宅にこもって感染の拡大が鈍化すれば他人や社会の為にもなります。籠城生活も立派な菩薩行です。
それでは、みなさまの無事を祈って、合掌。
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