SDGs ゴール15 陸の豊かさも守ろう
何度も言うが、森林を破壊してソーラーパネルを敷き詰めるなど言語道断な反SDGs行為だ。光害に気をつけつつ屋根や屋上につけるのが良かろう。
SDGsゴール15の陸の豊かさも守ろうは「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」事が目指されている。
そんなゴール15は15.1〜15.9と15.a〜15.cの12のターゲットから成り立っている。
ターゲット15.1は「陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する」だ。生態系は種々の生物が複雑に関係しあっており、なにか一つを守ればいいと言うわけではない。全体として保護に取り組むのが重要だ。
ターゲット15.2は「森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復させる」だ。木の成長には時間がかかる。木材が持続的に利用できるような森林管理が望まれる。
ターゲット15.3は「砂漠化に対処し、劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する」だ。中国の占領下にあるモンゴル南部の砂漠化など、独裁国による無謀な開発は世界的な迷惑だ。
ターゲット15.4は「持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う」だ。山野は木材の生産地としてだけではなく、水源となり防災にも役立ち、食品も採れる。人間が直接利用しないものも生態系の中で相互に影響しあっている。その保全は大切だ。
ターゲット15.5は「絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる」だ。絶滅した生物は元には戻らない。またそれが生態系の打撃ともなる。絶滅の防止は努めなければならない。
ターゲット15.6は「遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアクセスを推進する」だ。開発途上国から得られた遺伝資源を安価で買いたたき一部の人間が莫大な利益を得てはならない。
ターゲット15.7は「保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅し、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する」だ。例えば、漢方薬の原料として絶滅危惧種のサイが殺されている。だが一体サイのツノに何の薬効があろうか?中国人の妄想が種の存続の危機を招いているのだ。
ターゲット15.8は「外来種対策を導入し、生態系への影響を減らす」だ。近年は日本でも侵略的な外来種の駆除に理解が見られるようになっている一方で、娯楽に使うためにこれらを養殖したり放流したりする業者もいる。刑法の整備が望まれる。
ターゲット15.9は「生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む」だ。貧困削減のために自然を破壊することも、自然を保全するために貧困を増やすことも避けねばならぬ。
ターゲット15.aは「生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、資金の動員及び大幅な増額を行う」だ。自然の資源を持続的に活用できるような体制を築くために投資は不可欠だ。これは損失ではなく未来への投資だ。
ターゲット15.bは「持続可能な森林経営を推進するための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する」だ。ガバナンスが弱い開発途上国は目先の利益のために取り返しのつかない自然破壊をしがちだし、先進国もそこから搾取しようとしがちであり、その対策のための資金や物的にも人的にも資源の動員が必要となる。
ターゲット15.cは「持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するために世界的な支援を強化する」だ。先の中国の意向によるサイ狩りでは無いが、貧困層が犯罪者の金に目をくらませて密猟することも多い。彼らの生活を守ることも密猟の予防につながる。
コメント
コメントを投稿