SDGs悪玉論を憂う
SDGsの評判が悪い。これ見よがしに虹色の輪のバッジをひけらかす意識高い系の人が的外れな事を言ったり、著しくは明らかな環境詐欺目的で日本中を跋扈しているのだからさもありなんという感じだ。だが、SDGs自体の理念や方針は決して間違ったものではなく、むしろ推進しないと人類が危ない。
世間ではすっかりSDGsと言うだけで小馬鹿にする風潮が出来上がりつつあり非常によろしくない。また、SDGsを推進する側の人間も理解が十分ではなく、他人のSDGsの取り組みに対してそんなのはSDGsではないと誤った指摘をする人までいる。SDGsには17のゴールと169のターゲットがありそれぞれが関連しあっているのだが、実際のところこれらを網羅的に理解している人はごくわずかだ。SDGsの一部をだけを取り上げて他を排撃するのは誰ひとり取り残さないとするSDGsの理念に反する。
そもそもSDGsとはなんぞやということ振り返ると、SDGsとは持続可能な開発目標の意味で、2016年から2030年まで国連加盟国193ヶ国が目指す国際目標だ。持続可能な開発とは環境と人権(社会的包摂)を守りつつ行われる経済開発のことだ。その際に誰かが犠牲になることなく誰ひとり取り残さない事を目指している。タイムテーブル的には既に中盤に差し掛かっているSDGsだが、達成には程遠い現状だ。
SDGsのこうした理念は菩薩行にも似る。仏子たるもの協力を惜しむべきでは無い。そこで明日から暫くはこの問題を取り上げていきたいと思う。
続く
コメント
コメントを投稿