事故物件
事故物件が簡単に検索できる某サイトでその仔細を見ると、殺人や自殺のみでなく病死も含まれている。これにはいささか驚いた。自宅で死ぬ人が少なくなった現代、若者の視点では病院以外で死ぬ事は異常なのかも知れない。とはいえ、在宅で亡くなった方が全て事故扱いされている訳ではなく、主に独居者が死亡して発見が遅れた場合を事故として扱っているようだ。
そもそも、事故物件だったからと言って清掃などが済んでいれば、実用的な問題がある訳ではない。あまり、事故物件だと騒ぐのもいかがなものかと思う。第二次世界大戦では日本の都市部はさんざん空襲で焼かれそこら中に殺された死者がいたわけで、死者がいた場所が気味悪いなどと言って気にしだしたらキリがない。
死者も死んでからまで気味悪がられるのはなんとも気の毒というか失礼な話で、気にせず居住すれば良いのだ。入居を募集する時点で一通りの供養は済んでいるだろうし、もしどうしても気になるなら、自主的にご供養すれば良い。死者の冥福を祈って法要をするのは普通に善行であり自身の功徳にもなろう。
あまり事故物件だと騒ぐのはいわゆる心霊スポットなる噂を招き、死者への敬意を欠いた不心得者を生むのだ。けしからん。
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