現実と虚構の区別
世の中には現実と虚構の区別がつかない人が決して少なくない。映画やドラマの役の演技をみて、それを演じた俳優も同じだと思ったり、お笑い芸人たちが日頃から舞台のノリで生活していたりと思ってしまう人達だ。また、明らかな作り話である陰謀論を盲信して社会の秩序を脅かす輩も多い。
そういう現実と虚構の区別がつかない人達から人生を破壊された人も多い。リアリティーショーと称する他人の生活をのぞき見する体のテレビ番組に出演していた女性のプロレスラーが虚構と現実の区別がつかない視聴者からの嫌がらせで自殺に追い込まれた事件は記憶に新しい。加害者側でも例えば荒唐無稽な反ワクチン陰謀論を信じて犯罪行為にはしり逮捕され社会的信用も失う者がいるが、彼らとて誰かに騙されたのであり被害者でもある。
リアリティーショーや陰謀論を説く書籍などのデタラメをあたかも真実であるように誤認させ人命や他人の名誉を傷つけたり社会の脅威となる情報を、儲かるからと売り続ける企業には然るべき行政処置が可能となるような法の制定が望まれる。
また、こうした危険な情報を、広告費欲しさに掲載し続ける新聞社や出版社は特に酷い。これら新聞各社は紙面では正義を説きながら、広告欄では危険なデマや人権蹂躙やレイシズムや性的搾取を讃える。新聞社は昔から利益のためなら何でもする倫理なき組織であり、仮に日本が独裁国となれば独裁者を礼賛する記事で溢れかえる事だろう。
現実と虚構の区別がつかない人間はそこかしこにおり、彼らの盲信は多くの悲劇を生み出す。彼らを守るためにある程度のレギュレーションは必要だろう。特に彼らを騙し利益を得ようとする詐欺師たちには厳罰を求めたい。
コメント
コメントを投稿