ウクライナは白人の国だから注目されるのか?
プーチンのウクライナ侵略には世界中の注目が集まっている。だがこの動きに対して幾人かの人権活動家などが「ウクライナが白人の国だから注目を受けるのだ、中東やアフリカでどれだけの人が死んでも世界は見放す、これは差別だ!」ということを訴えかけている。はたしてそうだろうか?確かに欧州では自分たちに近い民族がひどい目にあっている方が共感をもたらすのかも知れない。だが、今回のプーチン戦争が世界中から注目を浴びているのは、第三次世界大戦や全面核戦争となる可能性が潜んでいるからだ。
ソ連のアフガン侵攻もアメリカが戦ったベトナム戦争もかなりの注目を受け両大国は叩かれた。だがこれらは多くの国々の市民にとって遠い異国の可哀想な出来事だった。今回の戦争で自分にも災禍が降りかかるかもという緊張感ではキューバ危機と同様な感覚がある。注目を集めるは自然だろう。
勿論アフリカや中東を見捨てて良い訳などありはしないが、ウクライナに注目が集まるのは世界的に他人事では無いからだ。逆に例えば中国が現実的な脅威である日米ではチベットや東トルキスタンの問題は注目されているが、アフリカや中東ではさほどでも無い。皆、自分に影響の少ない話には冷たい。酷い話だ。そういう事実の方が人権や差別問題としては深刻だ。
なんにしても、国連の戦争を禁止する枠組みは今回の件で崩壊した。世界各国が抑止力の強化を始めている。新秩序が確立するまでは混乱が続くだろう。
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