戦死者とその遺族への侮辱

 あるウクライナ兵が、戦死したロシア兵の私物のスマートフォンを用いその家族にビデオ通話して相手を嘲笑う動画がネット上に流れている。この動画が本物なのか何らかの意図を持ったフェイクなのかは分からないが現代ならではの酷い話だ。もっとも昔であっても、もし兵士が家族と容易に通信出来る手段をもったまま戦争に行っていたら同様の事態は起きたのだとは思う。機密保持の観点から戦場にいる兵士が個人的な通信機器の携帯を許可されているとは考えにくいが、開戦初期でもロシア兵が母親とメッセージのやりとりをしていた話もあったので、ロシア軍の軍規は存外にいい加減なのかも知れない。

 侵略軍の兵士が現地でどれだけ非人道的なことをしたとしても、戦死した兵士の家族に直接通信しバカにするという行為は常軌を逸している。この話が事実ならば当該ウクライナ兵士には適正な処罰を願いたい。

 兵站の不備が指摘されているロシア軍内では空腹や寒さから略奪する兵士も増えている。またロシア軍の無差別攻撃で民間人の死傷者も増えている。そんな中では現地のロシア兵への怒りは沸騰していることだろう。これ以上の犠牲者を増やさないためにも、一日も早い侵略軍の撤退とロシアの民主化を願う。

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