軍隊嫌い

 平和を愛する国民の中には軍隊や兵器そのものを憎む人がいる。阪神淡路大震災の時は行政の中に自衛隊を嫌う人がいたために、出動の要請が遅くなり結果として被害が拡大したのは有名な話だ。あなたがもし最近では国民の自衛隊への信頼もあがり、もうそんな事はないと思っているのならばそれは勘違いだ。近年でも、大きめの地震が起きた時に自衛隊の艦船が救援に駆けつけても、軍隊に協力はしないとして寄港や接岸を拒否する自治体もある。また、災害時の救援計画のために民間の空港利用を想定しても、軍隊に民間の空港は使わせないと断る企業もある。その結果どれだけの人々が死のうと、軍隊に協力しない自分の正義に酔いしれるのだから始末に負えない。

 気づいていないだけで、あなたが住む土地の近所にもそういう自治体や企業はきっとある。自分の考えを通すなら人の死など気にもしない貪りや執着、軍事組織と言うだけで内容を吟味せずに怒る愚かさ、これらは仏教で説かれる煩悩そのものだ。

 そういう煩悩にとりつかれた行政組織や企業を救うのも菩薩行のうち。どんどん告発していくべきだろう。己がイデオロギーさえ守れたら市民の大量死など無視出来る思想がプーチンのような化け物を生むのだ。そのような人間に自治体や企業をまかせてはいけない。

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