ロシア文化への迫害
プーチン戦争が始まってから、日本国内でもロシア文化への理不尽な圧力が強まっている。「序曲1812年」の演奏会が中止されたり、ロシア料理店や商店が襲われたり、ロシア料理を紹介したYoutuberが非難されたりなど意味不明な行為が散見される。
序曲1812年については、ロシアの戦勝を祝う曲だからケシカランという意見もあったが、あれはロシアが侵略者ナポレオンを撃退したのを祝っている曲だ。侵略者を倒す曲だとみれば別に問題なかろう。そもそも、ナポレオンの侵略とプーチンの侵略に直接的な関係は無い。自粛しすぎだ。
ロシア料理店や商店の看板を破壊したり嫌がらせをするのは日本国の法律に反する。仮に店主がプーチンのシンパでも法治国家としてやってはならないことだ。犯人は罰を受けるべきだろう。また、ロシア人でも平和を愛し独裁に反対する人もいる。彼らをロシア人だと言うだけで迫害するのはヘイトクライムだ。仮に一部のロシア人が日本国内でプーチンの狂った思想に基づく破壊活動をした場合でも、その対応は警察の仕事だ。一般人は通報するなり逃げるなりすればいいのであって、市民による逮捕や正当防衛はやむを得ない場合だけだ。積極的に暴力に訴えてはいけない。
ロシア料理を紹介したYoutuberが一部から非難されたのも道理にかなってない。料理に罪は無い。また、当該の動画はロシアの侵略前に作られており、使われる素材が旬のものだから予定通り配信したと製作者の料理人は言っている。動画公開の理由は実際そうなのだろうが、おそらくはこうした理不尽な批判が来るのを承知の上で、文化(料理)的な差別は間違っていると言うつもりで後の先をうったのだと思う。見事だ。
なんにしても、狂った独裁者が侵略戦争を始めたからといって、その国民や民族全体を差別するのは間違っている。先の大戦では世界中で敵国の文化を排除し民族全体を差別した。より人権思想が進化した現代において、同じ過ちを繰り返してはならない。
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