戦争が始まった
戦争が始まった。ロシア軍がウクライナに全面的侵攻を開始した。実際には8年前から始まっていたといえばそうだが、今回のロシア軍の暴挙を正確に予測していたのは少数派であり世界は驚愕している。
今回のロシアの侵略は明らかに国連憲章に違反しており容認できないが、ロシアは国連安保理の常任理事国であり拒否権を持つ。国連としては有効な対抗処置は取れないだろう。だからといってもし世界がウクライナを見捨てれば、ウクライナと同様の憂き目にあう国が次々と生まれることだろう。では、欧米が全力でロシアを抑えに行った場合はどうか?欧米が介入すれうばロシアは核兵器の使用もほのめかしておりこちらも危険な状態だ。
このような状態で政治判断が難しいのは分かる。分かるが、本日この第一報を聞いた日本の岸田首相はロシアへの制裁に関して明言を避けた。これは明らかに侵略者に利する行為であり情けない限りだ。制裁内容を同盟国と詰めるのは当然としても、制裁を実施する旨をすぐに断言すべきだったのだ。そうでないと、日本は脅しに屈する国だという認識を世界に与える。そもそも法と正義を守る以上の国益があるだろうか?
日本人がウクライナのために出来ることは政府や政治家に陳情する程度しかないが、SNSなどでのつぶやきも無駄ではない。なぜならば、一部の政治家やジャーナリストや文化人などはロシアのデタラメな主張を再生産しプーチン独裁政権の印象改善を図っている。これを放置すれば、日本の有権者の一部もファシズムに同調し日本の国政に影響を与えかねない。
ただ、親プーチンの言論人で驚くベきは、近年のロシアがどんな行動をとってきたか、それを理解した上でプーチンを支持しているという事実だ。ウクライナ東部の傀儡政権樹立も、クリミア併合も、その後も軍事的恫喝も、そうした無茶な行動を全て知った上で「それはアメリカ悪いから仕方ない」というのだ。仮にプーチンの言い分が全て正しくても無理がある。もはや彼らは我々の知る倫理観の外におり、ロシア軍の恐ろしさを超える底しれぬ不気味さがある。彼らの宣伝を放置するのは危険だ。自由と民主主義を愛する反ファシズムの市民は彼ら帝国主義者の走狗に抵抗しなければならない。我々の子や孫に戦乱で苦しむ世界を渡さないためにも今こそが鍔際だと思う。
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