独裁者が陰謀論者だった場合
ロシア軍によるウクライナへの侵略を正当化するために昨日行われたプーチンの演説内容を一言でまとめると、ウクライナなんて国は本来は存在せずアメリカの軍事拠点として利用されているからロシアは被害者だという感じの捏造話だった。これ自体も問題だが、プーチンが国内向けのポーズでは無く本気でそれを信じているのなら問題は更に深刻だ。世界を滅ぼしうる戦力が一人の陰謀論者の手に握られていることになるからだ。
どんなに非道な独裁者であっても言葉が通じるのであれば交渉の余地はある。だが陰謀論者との交渉は通常の言語や思考では困難だ。
ユダヤ陰謀論を信じていたヒトラーが何をしたかを思いだすべきだ。しかも現代のロシアの軍事力は第三帝国のそれを遥かに凌駕する。
トランプ前アメリカ大統領も大概だったが民主国であるアメリカには何重もの独裁防止の仕組みがあり、破局的な失敗は犯さずに済んだ。だが独裁国であるロシアではプーチンの気まぐれで何が起こるか分からない。
ウクライナ問題は決して対岸の火事では無い。日本にも親露工作をする政治家や文化人がいる。彼らは自覚の有無に関わらず帝国主義者の走狗だ。日本が戦後に築き上げてきた自由と民主主義をそんなファシストどもに蹂躙させてはいけない。
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