左派リベラルのロシア擁護論に驚く
ここ数日、左派の政党や個人により次々とロシアの侵略行為はアメリカが悪いせいだとする論評が発表されている。武力を持って他国の主権を脅かし恫喝する覇権主義的独裁国に肩入れするのが、日頃は自由や民主主義や人権の擁護に熱心な方々だというのは驚きだ。恐らくアメリカが嫌いだから、ロシアの味方をするという単純な構図なのだろうが、その為にリベラルがファシズムを支援するとは笑えない冗談だ。
だいたい、アメリカの強大な軍事力を背景とした外交的な圧力が実際にウクライナにかけられている軍事的圧力や信略戦争よりも非道で強権的独裁国であるロシアの方に理ありとするのであれば、彼らが日々批判し反省している大東亜戦争だって日本は何も悪く無いことなってしまう。先日も書いたが、1世紀前だって国際的に戦争は違法であったのだ。大日本帝国にも言い分はあろうが宣戦布告し開戦したのはどう考えても問題であり、これに関してリベラル勢力が日本が悪かったと言うのは彼らの思想から見ても妥当性がある。故に今ロシア側の主張をそのまま垂れ流すようなリベラルは己の思想に対する背信行為を働いていると言っていい。
この局面でロシアを全面擁護するリベラルは既にリベラルではない。唾棄すべきファシストだ。ロシアを擁護する極右の方がまだ思想的一貫性がある。単にアメリカや日本が嫌いだという憎悪により行動しているのならば思想的には矛盾はないがそんな動機が許されるほど世間はヘイトクライムに寛容では無いし、それもリベラルでは無いと覚えておいてほしいものだ。
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