コロナによる一般病床の減少

 去年の夏頃も同じような事を言いましたが、新型コロナウイルスの再流行に伴い、コロナの患者用の病床だけでなく、一般病床も不足しています。

 一般に大きな病院では看護師一人当たり七床のベッドを担当します。コロナの場合は個人防護具の着脱などの感染防御に手間も取られることから、看護師一人当たり一から二床の担当をすることになります。つまり新型コロナウイルス感染症で入院を必要とする患者様が増えると急速な看護師不足に陥ります。よって一般病床も減ります。

 とある不見識な政治家は国立病院機構の5万床に5千床のコロナ病床を提供するように命令すれば出来ると自信満々に言っていましたが、その場合は一般病床を完全に潰さなくてはなりません。田舎の方では国立病院は高度医療や三次救急最後の砦となっている場合も多く、その機能を完全に停止させるような事が起きれば、多くの人がコロナ以外で死ぬことになります。

 こうした事態を避けるためにも感染防御を徹底し、また、生活習慣で予防できそうな病気や怪我になるべくならないようにご協力お願い申し上げます。

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