叫び声
軍事独裁政権下の民衆が時に伝える悲しい弾圧の光景は、単なる報道素材では無く、彼らが世界に助けを求める叫びだ。
情報統制がされている国では、こうした情報を外に持ち出すのも命がけだ。外の世界に伝わる情報はごく一部のものでしかない。
独裁支配体制が確立している北朝鮮などの情報はほとんど出てこない。出てくる情報がそもそも少なすぎる地域は、何か問題があると見ていい。そうした国で公的な支配を受ける報道機関等から出る情報は、地域の活力や美しさを全面に出しそれを導いた独裁者を称える。
中国が占領下におくウイグルなども好例だ。そもそも中国は独裁国だが、それでも昔はそこそこの現地情報はあった。ウイグルが巨大な監獄と化した現在ではそうした情報も減った。
ウイグル程は弾圧が強くはない香港でも、自由に物を言えば逮捕され最悪の場合は発言者ごと闇に葬り去られる現状では、積極的に情報を発信しようとする人も減る。
昨日、中国は中国的民主なるものを発表し、自国が民主的かどうかは国民が判断するとのたまわった。言論の自由を持たぬ国民の内心の判断は表には出ないだろう。
今日は、ミャンマー人のデモ隊が軍用車両に轢き殺される画像を見た。動画撮影者も配信した人間も軍に狙われるだろう。彼らは平和な国にニュース素材を渡す為にそんなことをしたのではない。助けて欲しいという叫び声なのだ。
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