鬼束ちひろのキック

 未確認の情報だが、救急車を蹴って逮捕された歌手の鬼束ちひろ氏は、パチンコ屋で痙攣を起こして倒れた友人の為に救急車を呼んだところ、近くにいた男から「ギャンブル中毒者なんて助けるな」などの暴言を浴びたそうだ。その後、駆けつけた救急隊にその男の逮捕するように訴えたが断られたことに激昂し救急車を蹴ったという。

 救急隊にしたらまさに踏んだり蹴ったりだ。鬼束氏も怒るべきではないと思うが、友人を助けるなと言われた鬼束氏の気持ちも理解は出来る。ギャンブル中毒患者を助けなくていいという意見は暴論であり、むしろギャンブル中毒者はしっかり治療してギャンブル依存症から脱却させるべきだ。

 そもそもパチンコやパチスロなる違法賭博場が堂々と営業を続けるからギャンブル依存症が蔓延するのだ。それで財産や健康や命を失う人は後をたたない。この問題に関する行政の怠慢は異常であり、パチンコ関係の組織に警察の天下りがあることからも行政と犯罪組織が一体となって国民の健康を害し犯罪組織の利益としているのは明白だ。行政も違法賭博場の経営に目をつぶればある程度の税収は期待でき、天下りなどの利益供与によりこうした犯罪行為を野放しにしているのだ。

 全くもって嘆かわしい、鬼束氏は極悪な行政組織に対してこそキックをすべきだったのだと思う。

コメント

このブログの人気の投稿

妙好人、浅原才市の詩

現代中国の仏教

懐中名号