オリンピックの外交的ボイコット

 来年2月には北京で冬季五輪が行われる予定だ。民族浄化や思想弾圧や女性差別などを行う中国が平和の祭典である五輪を開催するにふさわしい国なのかは甚だ疑問だ。

 思い起こせば13年前、チベット人らが虐殺されたにも関わらず夏季の北京五輪は普通に開催された。経済的な損失を被ってまでチベット人やウイグル人の人命を守ろうとする五輪関係者はいない。

 ただ、今回は米英などが政府関係者を北京五輪に参加させない外交的ボイコットを検討中ではある。この場合、外交的ボイコットをした国からも選手団は派遣され競技に参加する。近代オリンピックは単なる世界的な大運動会ではなく平和の祭典と定義されているから、ホスト国政府による人権蹂躙に対して何らかのアクションを起こすのは納得出来る話だ。

 しかし、高度に興行化してしまった近代オリンピックにはもはや当初の理念は残っていない。オリンピックが平和の祭典である事自体を知らずに観戦している人も珍しくはない。ここではっきりと平和の大切さを訴えられないようなら近代オリンピックそのものを廃止すべきだろう。

 また、日本は、岸田政権はこのまま中国共産党の暴虐を是認し続けるのか?多くの国民は注目している。

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