当位即妙
機転が利いている事に対して使われる当意即妙という言葉は、日蓮遺文に書かれた当位即妙が元となったと言われます。発音が同じだけで意味は変わってしまっていますが、表記も本来は意でなく位だったので、昔の人のシャレ心だったのかも知れません。本日は当位即妙の方の話です。
当位即妙は、法華経の方便品第二にある「是法住法位 世間相常住」(法華経は真如であり、この世界もまた常に法とともにあります)を受けて日蓮遺文に「法華経の心は、当位即妙不改本位と申して、罪業を捨てずして仏道を成ずるなり」と書かれているのが由来となっています。要は、罪業を持った凡夫も仏であり、そのまま仏道を成就しうると説いているのです。当位即妙の発想は悩める人達をすぐに救う当意即妙な答えですね。
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