人道支援
世界各地にいる苦境に立っている人々に、余裕のある国の政府や国民は人道支援として、救援物資や資金を提供している。しかし、その対象国が軍事独裁国やそれに類する場合、支援は困っている人達に届かず、独裁政権の関係者でいいように浪費されるのが常だ。現地で困っている人には気の毒だが、こうした国や地域に対する支援は、結局のところ苛烈な政治を長引かせ人々の苦しみを長期化させる効果しかないので、人道だろうが何だろうが支援すべきではない。現地政権に抵抗する力を持たない弱者に支援を直接届けても治安当局や軍や武装集団に収奪されるので結果的には大差は無い。
虐殺者を支持・支援するのは間接的に虐殺しているのと同じ事だ。略奪者を支持・支援するのは間接的に略奪しているのと同じ事だ。不殺生戒、不偸盗戒に反するので、少なくとも仏教徒がするべき事では無い。どんな目先の利益があったとしても、そんな貪欲に負けて悪をはたらいてはならない。そもそも、苦境に喘ぐ人達を虐めている人らに支援をして一体なんになると言うのか?支援をすれば残虐な政権も態度を軟化させるのでは?とは昔からよく言われる事だが、順番が逆だ。残虐な政権が十分に反省したと確認できてから支援を始めるべきだろう。
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