ヒロシマ
広島を「広島」や「廣島」ではなく「ヒロシマ」という表記をする場合、原爆や政治的な意味がその文字に内包されている。基本的に「ヒロシマ」は早急な核廃絶を目指す勢力が使っていると考えて良い。早急な核廃絶が果たして平和に資するかどうかは異論もあるが、少なくとも「ヒロシマ」という文字を使う人達はそうであると信じている。
まあ実際にどうなのかは核が廃絶された世界とそうでない世界を多数用意して比較出来ないのでなんとも言えないが、残念ながら広島原爆の日の慰霊の黙祷を捧げるべき8時15分に、珍妙な奇声を張り上げて大騒ぎするのはこの「ヒロシマ」という文字を使う人達の方だ。
流石に慰霊碑の前の席ではやらないが、平和公園辺縁部の8時15分は地獄と言うに相応しい惨状だ。慰霊碑の前でもこの馬鹿騒ぎは多少は聞こえてくる。正直迷惑だ。ちなみに8月9日の長崎でも騒ぐ人はいるようだが慰霊式典が小高い丘の上でされる為か会場にまで声は届かない。
新型コロナウイルス感染の流行もあり去年も今年も広島に参ってはいないが、伝聞によると今年も騒がしかったようだ。直接行った時はいずれも酷かった。慰霊碑前だとそうでも無いが、8時15分に公園の端の方で黙祷しようとしても、「ヒロシマ」表記の集団がマイクなどを使って大音響の罵声で騒ぎ出すので、とても慰霊の雰囲気ではない。控えめに言って最悪だ。大音響すぎて音も割れており正確に何を言っているかは聞き取れないが、大体は原爆犠牲者の慰霊とは直接関係のない日本政府に対する罵詈雑言であるようだ。
いや別に政府が気に入らないのは自由だ。俺も気に入らねえ。だが、慰霊の黙祷を捧げる時くらいはおとなしく祈ろうよ。黙祷の時間にイデオロギー色の強いプロパガンダを行なっても逆に市民の反感をかうと早く気づくべきだ。
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