風鐸

 風のある時にお寺などでガランガランと鳴る風鐸(ふうたく)は、お堂や塔の四隅の軒に吊るされた青銅製の魔除けの鈴です。元々は漢土で占いの道具として使われていたものが、遣唐使により日本に伝えられたと言われます。浄土宗の開祖法然上人により風鈴(ふうれい)と呼ばれるようになり、江戸時代にガラス製の風鈴(ふうりん)が誕生し明治時代にかけて庶民に広がっていきました。近年では風鈴の涼し気な音も近所迷惑扱いでトラブルの元になることもあり、魔を払う効果は失われているのかも知れません。

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