仏教系教育機関の不祥事
江戸時代は読み書き計算を教える寺子屋が日本の教育水準を上げるのに役立ちました。寺子屋が一般化する前でも、浄土宗の呑龍上人は貧しい子を自分の弟子という名目にしてお寺で養い餓死から救い教育も施すなど、寺院は子供の心身の教育に重要な役割を果たしてきました。明治維新後も、寺子屋をそのまま活用して学校にする例もありました。日本の仏教諸宗派も徐々に仏教系の幼稚園や小中高大学などの整備をしていきました。小生も曹洞宗系の幼稚園を卒園しておりますが、幼児の頃から仏教の精神に触れられたことは貴重な経験となりました。
しかし、昨今では仏教系の教育機関での横領事件やパワハラなどがしばしば聞かれるようになりました。嘆かわしことです。尤も、昔は露見しなかっただけの可能性はあるので一概に昔の方が良かったとは言えませんが、表に出た悪を断ち善を育てるのは仏教徒としてなすべき精進です。
特に幼稚園児や小学生の児童にとって、表ではありがたい教えを説く先生たちが裏で酷いことをしていると知れば受けるショックもより大きいことでしょう。教育関係者は気を引き締めてかかって欲しいです。また、不祥事は隠蔽せずに適切に処理するように願います。
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