見て見ぬふり

 イジメでも社会悪でもそれをとがめると、今度は自分が標的になるかも知れないからと見て見ぬふりをした経験は多くの人にあるのではないだろうか?

 昔はヤクザにみかじめ料を払わなかったばかりに見せしめで惨殺されたり大怪我をする人もいた。そんな中では大半の飲食店経営者はヤクザを恐れてみかじめ料を払っていた。その後、政治や治安当局の努力もありヤクザが弱体化すると、みかじめ料を払わない人が増えた。これはヤクザが弱くなった結果として当局の力が相対的に増強されたからだ。大人社会も子供社会も多くは暴力のバランスで動いている。また、経済力や政治力や社会的発言力も暴力となりうることを忘れてはならない。

 だから、暴力に屈せず空気も読まずに見て見ぬふりをしない人間は勇者だ。それがたとえその場の秩序を乱したとしても勇気ある行動だ。その結果、どんな社会的な不利益をこうむっても、怪我をしても、命を落としても、その人は勇者だ。

 荒唐無稽なデマを信じる陰謀論者達がいかなる暴力的な嫌がらせを行ってきても、当局がそれを放置していても、真実を曲げない勇気が人々に行き渡るように祈る。

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