茶道の四諦

 仏教の四諦と言えば苦集滅道の四つですが、仏教の影響を大きく受けた茶道にも茶道の四諦とされる言葉があります。有名な和敬清寂です。

 この和敬清寂という言葉はわび茶の祖とも伝わる村田珠光のものとする説もあります。村田珠光は浄土宗の僧でもあり、珠光の名は観無量寿経の文言からつけられました。

 和敬清寂の和は調和です。1400年遠忌を迎えた日本仏教の祖である聖徳太子も十七条憲法の筆頭に据えた和です。敬は相手を敬い自分を慎むことです。清は心を清く保つことです。寂は安らぎの状態です。

 お茶席では主人も客も調和して、お互いを敬い慎みあい、心を清くして、お茶を楽しみ安らぐのです。

 お茶席だけでなく、日常の生活でも和敬清寂の心をもってすごせば安穏でいられることでしょう。

コメント

このブログの人気の投稿

妙好人、浅原才市の詩

現代中国の仏教

懐中名号