想像力
たとえば高性能な製品がとても安価で売られていたとする。多くの人がとてもラッキーだと思うだろう。しかし、なぜそんなに安いのかについて少し考えてみた方が良いかもしれない。
そんな不自然に安価な商品の裏に、製造や販売で労働基準法を無視した低賃金で働かされている人はいないだろうか?また材料の輸入に際しても、その材料への対価は適切に生産者に払われているのだろうか?奴隷労働や虐殺による収奪の結果として得られた材料ではないだろうか?
そうした不正は行っていないのであれば企業はちゃんとした説明をする義務がある。少なくとも株式会社が株主からそういう疑念をつきつけられたのなら答えるのが資本主義的にも正しい。隠蔽して開き直ったり、話のすり替えを行う経営者は批判を免れえぬだろう。
また、消費者側も想像力を働かせるべきだ、値段が安いからと買ったその商品により、悪逆な企業が儲けてさらなる悪事を働く恐れがある。知らない内に暴力や殺人に加担してしまう恐れもあるからだ。
良い経済活動は人がお互いに貧困や飢えから守られて、人々の幸せに寄与できる。自分が品物を買うことで人が殺される恐れが強い商品はどんなに高性能で安価でも買ってはならない。
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