パゴダ
日本でパゴダと言うとミャンマー式の仏塔の事を示す場合が多いですが、Pagodaは英語で仏教やその他のアジア地域の宗教の塔のことで、日本のあちこちのお寺にある五重塔も英語ではPagodaと呼ばれます。
日本でパゴダというとミャンマーが思い浮かぶように、ミャンマー国民の九割が上座部仏教を信仰していると言われています。一方で、ミャンマーは135もの民族により成り立っている多民族国家です。ミャンマー国内で被差別的立場にあったイスラム教徒であるロヒンギャが上座部仏教の僧侶の煽動もあって虐殺されるという悲しい事件も記憶に新しいところです。ロヒンギャ以外にもカレン人、カチン人、シャン人などがミャンマー最大民族のビルマ人と対立しています。こうした火種を抱えるミャンマーが軍政化したことでまた紛争が激化する恐れもあります。ビルマ人内部でも軍政府がそうでない人間を弾圧・殺害しているのは報道の通りです。
多くの弱者がいたぶられる現状を見ていると、いったいあの大量のパゴダは何のために建っているのかと思わざるを得ません。民主化すれば問題が解決するわけではありませんが、かの国がはやく正常化するように祈ります。
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