令和三年、春の彼岸入り

 はい、今年もやってまいりました春のお彼岸の始まりです。お彼岸は日本独自の仏教の風習でお墓参りをしてご先祖様を思い仏道修行に励む1週間です。また、春の彼岸の時期にはぼた餅を秋にはおはぎを仏壇にお供えしてお下がりをいただくという味覚に訴えかける美味しい風習もあります。

 春分と秋分に祖霊を祀る風習は、仏教伝来前からあったと言われ、実際にこの日に先祖に思いを致す仏教行事があるのは日本だけなので、伝来した仏教と神道の風習が融合したものだと思われます。

 ともあれ、先立っていった家族を思い出すにはいい機会です。仲が良かった故人もそうでなかった故人も、今となっては等しく仏様です。静かにお祈りさせていただきます。

 彼岸の中日に先祖の墓に参り、前後3日の6日間を六波羅蜜の修行に当てるという風習も一部にはあるようです。その流れでは本日は布施の日です。何か他に親切な事をするように心がけてもいいですね。

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