現代詩の衰退を嘆く

 日本では詩人は絶滅危惧種だ。

 漫画やアニメのキャラでポエムが趣味というのは失笑の対象となるイタイ人間であること示すアイコンのようなものだ。

 それでも俳句や短歌やラップのリリックの様な一定の様式を持つ詩は社会的にある程度の評価を受けている。しかし、自由な現代詩などは危機的状況だ。昭和より後に生まれた詩人で名の売れた人間はほとんどいない。出版されても詩集は売れない。

 この衰退の原因は様々に言われているが、ニッチになり過ぎて一般に理解されなくなっているのでは無いかとも思う。仏教の偈文や和讃は分かりやすく経典の内容を説明するのに詩を用いたのだが、現代の詩は分かりにくさをもってよしとしている感すらある。

 現代詩が滅びるのもしのびないので、年末年始はビハーラ的現代詩でも書いてみようかと思う。

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