歳の市
正月用品を扱い寺社やその周囲で開かれるその年の最後の市を歳の市と言います。羽子板市としても有名な東京の浅草寺で行われる市が代表的です。
コロナ禍でどうなるかと思いましたが、今年の浅草寺の歳の市はコロナ対策で規模を縮小して今日から3日間行われます。
浅草寺では御本尊の正観音菩薩の縁日が毎月18日ですので、12月のこの時期が歳の市となっています。各地の歳の市もその地域の寺社の御本尊様や神様の縁日に開かれますので、場所によって開催日は違います。
日本ではお正月を重視する文化があり、神道では12月には冬の大祓が行われ穢れをおとして年と月と日が新たに生まれ変わる新年に歳神様をお迎えして気持ちも改める節目となります。仏教でも除夜の鐘で煩悩を払い新年を待ちます。歳の市はお正月飾りだけで無く、日用品を新調する機会ともなっており、新年に物事をリセットする為の市でもあります。今年は中止のところも多いでしょうが忘年会もリセットの儀式と言えなくもありません。
今年は社会的に散々な年でしたが、来年は良い年になるようにお祈り申し上げます。
コメント
コメントを投稿