御朱印帳の修理

 先日、自分の御朱印帳の一冊を修理したので、同じ事で困っていらっしゃる方がいたときのため、参考までに手順を記載しておきます。ただ、各自の信仰によってはこの修理方法は宗教上の禁忌になる可能性もありますので、気になる方は各自の所属する寺社にご確認ください。

 今回、修理したのは破損ではなく、御朱印を頂いた時に逆さに書かれたものがあったので正位置に戻す作業です。当該ページを切ってひっくり返して接着するのですが、そもそも御朱印帳を一旦切断するのは神仏に無礼だと考える場合は避けておいてください。作業に失敗してより破壊される恐れもありますからね。ただ棚に直した時に逆さの状態で御朱印があるのもどうかと思うのでやってみました。なお、今回の御朱印帳は蛇腹型です。

 用意した道具

 1.ニチバン 紙粘着テープ(和紙基材)、幅12mm

 2.コニシ 木工用ボンド

 3.スコッチ チタンコートカッタープロ Sサイズ

 手順

 まず、逆さに書かれた御朱印のページの折り目ちょうどの部分を谷側よりカッターで切断します。この時、御朱印帳を閉じた状態だときれいに切れます。反対側も切断します。

 次に御朱印を正しい位置に戻して裏返し(表を下にして)御朱印帳も裏返して切断面をきれいに合わせます。切断線が直線で無いと詰みますので、切断するときは細心の注意が必要です。

 裏側で合わせた線から1〜2mmはなれた位置に少量の木工用ボンドを線と平行になる形で塗ります。線の隙間にボンドが入ると表にまで染み込んで御朱印の表が破損するおそれがあります。また、ボンドを多く使いすぎると後でテープを貼った時に広がって同様の事態を招くのでボンドはごくごく少量で良いです。この作業は単に粘着力の弱い和紙テープの補強目的です。別のところにボンドを出して爪楊枝などで薄く伸ばすのが無難でしょう。また、御朱印帳の構造でページが二枚重ねになっている場合も多く断端で浮きがある場合はこちらも少量のボンドで固定します。

 線が中央に来るように和紙テープを貼ります。この時に下敷きに罫線の入っている紙を使い目印にするとまっすぐ貼れます。テープは朱印帳からはみ出す形で貼って下敷きの紙に止め、余った部分をカッターで切断するとギリギリまでテープで抑えられます。

 乾燥をまって完成です。

 普通に使う分は問題ないですが、元々の強度は保てないので修理後はより優しくお使いください。なお、実物でやる前に厚手の紙などを使って練習してからやりましょう。

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