続くコロナ禍と医療・福祉スタッフのストレス
新型コロナウイルス感染症の影響で、いま大半の病院や施設で入院・入所している患者様とご家族様の面会は制限されています。春頃から制限しているところではもう9ヶ月ほどそんな状態は続いています。家族と面会出来ない事は患者様やご家族様には不満な事でしょう。対策としてネット上のテレビ電話などで対応している施設も多いです。
新型コロナウイルス感染症が高齢者や持病のある人で悪化しやすい傾向がある以上はやむを得ない処置ではありますが、現場のスタッフとしては特に長期の入院・入所者の心の面のケアにも留意したいところです。
ただ、こうしたご時世で、患者様やそのご家族様の不満が出やすい状態です。患者様側からのややもすれば理不尽なクレームに対しても、医療福祉スッタフは不快な感情を示すこと無く冷静に話を伺い適切に処理することを要求されます。こうしたいわゆる感情労働に従事するスタッフのストレスも高まりつつあります。
こうした問題に関してはスタッフの負担をなるべく減らすような労働管理を行うことが第一です。ですが、心身が持たないと思う場合は休職や退職も検討すべきです。過労死は絶対に避けるべきことです。コロナ禍がまだ続くであろう現状を考えると全国規模で問題が起きないか心配です。
菩薩行を実践する仏教者は、相手に対して優しい顔と言葉を用いる布施の精神や怒りを抑える忍辱の心をもって精進すべきで、こうした苦境も修行と出来ますが、命の危険を感じる場合は身を守るべきです。命を失うような修行はお釈迦様の嫌う極端です。責任感から死ぬまで頑張ろうとする人もいますが死なれた方が職場的にも困るでしょうから、上役が嫌がっても強行すべきです。どうしても無理なら労組なり労基なりに相談しましょう。いかなるトラブルが発生しても自分の命を守るを最優先にしてください。
全国の医療福祉職員に無事を祈ります。
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