台風を待つ心模様
台風が連続しています。南西諸島や九州が台風の被害に遭いやすいのはいつも事ですが、特に今年は猛烈な勢いに成長するとみられる台風10号も迫っています。予想される進路近くにお住まいの方は台風の接近前に飛ばされやすいものを片付けたり、窓の補強をしたり、防災用具の確認などのご準備をしていただき、台風の接近時には頑丈な建物に避難して安全を確保してください。
さて天気予報がなかった昔とは違い、現代では台風の強さ大きさ進路は事前にある程度予測が出来ます。防災減災の準備もしやすくなっているのは間違い無いでしょう。予報の精度も以前より上がっている感があり、また、スマートフォンなどでほぼリアルタイムの天気情報が得られるようにもなりました。便利な世の中になったものです。
情報を活かして被害が減らせるのはもちろん良いことです。しかし、こう情報が分かってしまうと少しだけ困った問題もおきます。台風の予想進路が自分の居住地や故郷に直撃しそうだったのに実際の台風は直撃しなかった場合、もしそれで他の地域に甚大な被害が出ても、つい良かったと思ってしまった事は無いでしょうか?これは他人の不幸を喜んでいるのでは無く、自分やその仲間の無事を喜んでのことですが、被害者の心情を思えばもちろん口に出して良かったなどと言ってはいけません。倫理的に口に出して言えないような事を思ってしまうのは、気持ちが悪いものです。被害は出ないのが一番です。皆で防災・減災に努めましょう。
南無観世音菩薩
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