言論の自由

  言論の自由は大切です。しかし、それは脅迫や侮辱やデマの拡散まで含めて認め、全面的に無秩序状態にすることではありません。一定の法的な強制力がはたらくのはやむを得ないことでしょう。

 しかし、世の中にはこの強制力が拡大しまくった国もあります。ほとんどの独裁国では政権への批判的言論は発言者の命の危険すら生じさせます。また、国が直接手を下さなくても、恐怖に支配された国民の手で異分子が私刑を受ける事も多々あります。

 こうした私刑は単に独裁国の内部にとどまらず、独裁国と商売をしている自由主義国の企業でも独裁者の顔色を伺い、その被雇用者の言論を統制しようとする事があります。もちろん、その被雇用者はそれに抵抗することも出来ますが、自由主義ではあっても資本主義国において一労働者と企業の力の差は歴然であり企業の圧力に耐えられる労働者はほとんどいません。

 こうして多くの企業が独裁国の意向を汲むようになると、自由主義の国でも独裁国に逆らいにくい風潮が生まれます。だから自由を愛する市民はそうした企業を断じて許してはなりません。こういう時にこそ言論の自由は活かされるべきです。思い切り苦情を届けましょう。

 南無八幡大菩薩

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