死にそうな人には優しくしましょう。
死にそうな人には優しくしましょう。一見あたりまえのように思えることですが、終末期の医療にたずさわる人は特に気をつけましょう。日々の作業に忙殺されると形だけの心のこもっていない作業となりがちです。
暴力やセクハラなどを行ってくる患者様もいますが、ほぼ精神症状ですので然るべき治療で対応して人を恨むべきではありません。例外的な犯罪行為に対しては死にそうな人であっても法的手段を行使し悔い改める機会を提供してあげるべきです。犯罪に対して医療介護職員が泣き寝入りすることは優しさではありません。ただ、その場合も怒りや恨みの感情は避けるべきです。
死にそうな人にも程度があります。今まさに死ぬ見ず知らずの人に対して冷たくあたる人はまずいません。数日か数ヶ月かある程度の時間が残されている見ず知らずの人に対しても同様です。さらに考えれば今は健康そうにしている人でも次の瞬間はわかりません。人の命は無常なのです。だから通りすがりの見ず知らずの人に嫌がらせをする人もあまりいないでしょう。しかし、世の中には肌の色などの外見を理由に見ず知らずの人を攻撃する人もいます。こうしたレイシストと同じでは無くても、自分も何らかの偏見を持っていないか自省してみるのは大切です。
一方で、親族や知人などの間では今まさに死にそうな人に対してでもその恨みを晴らそうと攻撃してくる人もまれにいます。その人にとっては復讐の最後のチャンスなので必死です。親類縁者から激しい恨みをかっている人も、医療介護職員からは特に恨みはありません。優しくしてあげましょう。
我々もいずれ死にます。事故や急死でなければ、体力が衰え人の手を借りる時が来ます。そうなった時の事を想像して相手に対する思いやりを忘れないようにしたいものです。
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