最澄・伝教大師誕生会
本日8月18日は伝教大師最澄の誕生日です。神護景雲元年8月18日は西暦だと767年9月15日ですが、伝教大師誕生会は最澄生誕の地である坂本に立つ生源寺で8月17〜18日にかけて行われています。また766年のお生まれとの説もあります。最澄は超有名人なのでいまさなら何かのエピソードを語ってもだいたい皆様ご存知のものばかりでしょうが、比較的マイナーなお話を一つ。
最澄が生まれる前、現在の滋賀県である近江国の豪族であった最澄の父親は子宝祈願で比叡山にこもり祈りをささげたところ最澄を授かったと伝えられます。比叡山はこの当時から大山咋神の鎮座する霊場として崇められてきました。この最澄と縁が深い比叡山がやがて日本天台宗の中心となり、仏教と習合した山王神道が形成されます。日吉神社を中心に山王信仰は天台宗の拡大と共に日本中に広がります。各地の日吉神社、日枝神社、山王神社はほぼ天台宗との関係があった神社です。江戸時代になると天台宗の怪僧として名高い天海が山王神道から山王一実神道を作り出して、家康の東照大権現の神号授与につながっていきます。
最澄の父が比叡山(日枝山)で祈ったために後々の世までドミノ倒し的な影響を与えたのには歴史のロマンを感じずにはいられません。
南無宗祖根本伝教大師福聚金剛
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