新型コロナウイルス第一波の時に発熱などの体調不良があっても62%の人は出勤していた話

 昨日の報道によると、日本での新型コロナウイルス流行第一波の時に発熱などの体調不良があっても62%の人は仕事に行っていたとされます。東京医大助教の町田征己先生の発表とのことでPubMedで原著を探しましたが、まだ見当たりませんでした。原著が出たら細かく確認しようかと思います。

 それはさておき、日本人は働きすぎです。風邪の症状がある時に無理して出社すれば会社中に感染を拡大させる恐れもありますから出勤してはいけません。どうしても外せない仕事だとか言うのかもしれませんが、そもそも誰か一人が出勤できなかっただけで経営が成り立たなくなるような会社は組織として間違っています。それで潰れるような会社はしょせんその程度の会社なのです。とはいえ確かに、大量に感染者が出たら流石にどの会社も厳しくなります。今後は余力を持っていない会社は次々倒産していく事でしょう。企業の再編や合併が加速していくかも知れません。

 社員をギリギリの条件で働かせていたいわゆるブラック企業が滅びるのはある意味で良いことです。しかし、その結果として失業者が増えて現代の制度的奴隷とも言える派遣労働者がますます増加し、彼らからピンハネする反社会的な人達の利権構造が更に強化される恐れもあります。

 社会の不平等や不正義が極端に増大すれば激しい反動が生じ、ロクな結果を産まないのは歴史を見れば明らかです。健全で穏便な社会改革が進むことを祈ります。

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