今日の法句経(110)

 今日、自分が思う所を法句経の一詩とともに考えてみます。

 人もし生くること百年ならんも
 つつしむところなく、こころ静けさをえざるは
 戒めをまもり思いしずかなるひとの一日生くるにもおよばざるなり
 (110)

 百年間つつしみなくイライラしながら生きても、決まり事を守り心静かに生きる人の一日分の価値も無いという意味です。

 身につまされる詩です。心しずかでないのは怒ったり貪ったりするからです。座禅や瞑想で短いあいだ心を落ち着かせるのは可能ですが、生活の中で心を乱さないようにするのは至難のわざです。油断していると百年なんてあっという間に過ぎ去ります。精進してまいりましょう。

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