大祓

 今日は神道行事の大祓の日です。記紀神話のイザナギノミコトの禊祓に由来する行事で、6月と12月の晦日に半年に溜まった汚れを払い清める目的があります。12月の年越しに対して6月は夏越まつりとしても有名ですが、新暦でやると梅雨時なので月遅れの7月末にする地域も多いです。茅の輪をくぐったり紙の人形に息を吹きかけた事がある人も多いでしょう。

 さて、神道では禊祓いをとても大切にしています。それは、余計な汚れを払って残る我々の魂は神様に連なる清いものだとの信仰があるからです。

 この考え方は大乗仏教の如来蔵思想によく似ており、果たして神仏習合により神道が仏教の影響を受けたのか、はたまた、元々似ていたから習合したのか興味深いところです。

 人がみな神仏たりうるという考えは他人に対する敬意を生み、平和をもたらすもののように思えます。払え給え清め給え。合掌。

 

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