難民キャンプとコロナウイルス

 国連難民高等弁務官事務所が、ロヒンギャ難民キャンプにおけるCOVID-19の流行を抑えるべく各国に支援を求めているとの報道がありました。

 不潔で大人数が密集していて医療設備に乏しい難民キャンプは新型コロナウイルス感染症だけでなく、あらゆる感染症にとって高リスクな場所です。特に難民は時には密入国をしてでも移動しようとすることもあり、ここでの感染拡大は周辺諸国にも潜在的な脅威となります。

 主にバングラデシュにいるロヒンギャ難民は、ミャンマーでの宗教的な対立も難民化の原因の一つであり、どうか仏教徒として慈悲のある対応をミャンマー政府にお願いしたいものです。

 ロヒンギャ難民キャンプだけではなく、中国が運営するウイグル人強制収容所や、中東のなど紛争地域の難民、ブラジルで感染爆発している貧民街など、政治的な理由で感染が広がりやすい環境での居住を余儀なくされている多くの人々も危険にさらされているのです。

 それぞれ言い分もあるでしょうが、思いやりの心が世界に満たされるようにと祈ります。

 真観清浄観 広大智慧観 悲観及慈観 常願常瞻仰

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