四悪
仏教では、体や口や心が生み出す特に悪い十の行いを十悪とよんでおり、その四番目から七番目までが口から出る悪で、この四つを四悪(しあく)といいます。
その四つとは、うそやいつわりの「妄語(もうご)」、誠のない飾り立てた言葉の「綺語(きご)」、ののしる言葉を発する「悪口(あっく)」、人を仲違いさせるための「両舌(りょうぜつ)」、を指します。
新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態の状況で、多くの悪口や妄語が飛びかっており、疲れてしまっている人も多いでしょう。
今回は、はびこる悪口や妄語への対処法を考えていきます。
誰かをののしる悪口をつかう人はその相手が悪いと思ってののしっています。ですが、相手がもし本当に悪いとして、ののしれば相手が反省して正しくなることがあるでしょうか?ののしりは相手の敵意をかきたてるだけです。もし悪い人がいるのなら何が悪い思われるのかを指摘してあげるのが良い方法です。もし相手に悪いことをしているつもりがなければ、当然反論されるでしょう。よくよく聞くと相手の方が正しいことがあるかも知れませんし、お互いに改善するべき点が見つかるかも知れません。相手も悪いと思っていた場合も、いきなりののしれば反省する気も消えます。冷静に説得する方が事態の改善には有用です。そのことを悪口をつかう人に教えてあげると、悪口が不毛な事に気づいてもらえるかも知れません。ただ、周囲にあまりにも悪口があふれて心が折れそうな時には、少し悪口の主から距離をとるのも一つの手です。自分の身を守るのも大切な事です。
妄語はどうでしょうか?妄語の場合も何らかの悪意をもって嘘の情報を流す人もいますが、自分では本当の事だと思っている嘘を悪意なく広げてしまう場合もあります。後者の場合は道義的な責任を問えるかに疑問もありますが、嘘の情報が信じられたら人命に関わることも起きえます。自分が流布する情報が本当かどうかはしっかり吟味する必要があります。SNSで情報を拡散したりイイネを押したりする前に、その情報が本当かどうか考える時間を少しでも設けると妄語の連鎖を一部ですが断つことが出来ます。
冷静に極端を離れた智慧を持つことが四悪の害から自分を守るのです。
まだまだ先は長いですが、精進して参りましょう。合掌。
その四つとは、うそやいつわりの「妄語(もうご)」、誠のない飾り立てた言葉の「綺語(きご)」、ののしる言葉を発する「悪口(あっく)」、人を仲違いさせるための「両舌(りょうぜつ)」、を指します。
新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態の状況で、多くの悪口や妄語が飛びかっており、疲れてしまっている人も多いでしょう。
今回は、はびこる悪口や妄語への対処法を考えていきます。
誰かをののしる悪口をつかう人はその相手が悪いと思ってののしっています。ですが、相手がもし本当に悪いとして、ののしれば相手が反省して正しくなることがあるでしょうか?ののしりは相手の敵意をかきたてるだけです。もし悪い人がいるのなら何が悪い思われるのかを指摘してあげるのが良い方法です。もし相手に悪いことをしているつもりがなければ、当然反論されるでしょう。よくよく聞くと相手の方が正しいことがあるかも知れませんし、お互いに改善するべき点が見つかるかも知れません。相手も悪いと思っていた場合も、いきなりののしれば反省する気も消えます。冷静に説得する方が事態の改善には有用です。そのことを悪口をつかう人に教えてあげると、悪口が不毛な事に気づいてもらえるかも知れません。ただ、周囲にあまりにも悪口があふれて心が折れそうな時には、少し悪口の主から距離をとるのも一つの手です。自分の身を守るのも大切な事です。
妄語はどうでしょうか?妄語の場合も何らかの悪意をもって嘘の情報を流す人もいますが、自分では本当の事だと思っている嘘を悪意なく広げてしまう場合もあります。後者の場合は道義的な責任を問えるかに疑問もありますが、嘘の情報が信じられたら人命に関わることも起きえます。自分が流布する情報が本当かどうかはしっかり吟味する必要があります。SNSで情報を拡散したりイイネを押したりする前に、その情報が本当かどうか考える時間を少しでも設けると妄語の連鎖を一部ですが断つことが出来ます。
冷静に極端を離れた智慧を持つことが四悪の害から自分を守るのです。
まだまだ先は長いですが、精進して参りましょう。合掌。
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