緊急事態宣言の拡大について思う

 報道によると政府は緊急事態宣言を全国に広げるとのことです。それに伴う経済対策も国民一律の給付金に変更になりそうだとも伝えられています。今回の新型コロナウイルスに対する政府の反応は、当初から今に至るまで一貫して遅く被害の拡大を招きましたが、世論の沸騰に押される形でようやく少しずつ動き出しています。

 行政の度重なる不手際や、立法府の意味のない空転など、政治家に対して言いたい文句が山程ある人も多いかと思いますが、日本には選挙がありますので、圧倒的多数の国民の要望は政府も国会も無視し難いものがあります。

 国民一人一人の力は弱くても、みんなが声をあげることで政治も変わり、助かる人も増えます。冷静に智慧をもって、一人一人が声を上げる事は自分を救くばかりでなく、他の人々も救い仏道に沿うものと言えます。

 政府も動き出しましたが、まだまだ不十分なのは明らかです。減税や緊急事態宣言に伴う倒産の防止のためのもっと思い切った経済対策が望まれます。これからも頑張って声をあげていきましょう。

 ところで、最近は聞かなくなりましたが、ちょっと昔までピンチの時によく言われていた言葉の「南無三」は南無三宝の略です。三宝とは仏と仏の教えである法とそれを奉じる仲間たちである僧の三つを指します。仏教では仏や法と並んで仲間を大切にするのです。今回の危機に対して声を上げて挑む仲間も同じく大切にしたいものです。お互いを思いやり乗り切っていきましょう。

 より良い世界を目指して、南無三宝。

 

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