懺悔文

我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋癡(かいゆむしとんじんち)
従身語意之所生(じゅうしんごいししょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)

 今回は多くの宗派で読まれる懺悔文(さんげもん)です。
 自らの悪業を仏の前で懺悔する内容で、「私達が昔からつくってきた悪い業は、みな貪りと怒りと無知に由来しこの身と言葉と心によってつくられてきました。これら一切を私達は今、懺悔します。」と言う意味です。

 死を前にしてこれまでの自らの行いに後悔の無い人はいません。いたら凄い。
 昔やってしまって今ではどうしようも無い悪いことや、過去にもう少し良いことが出来たのではと言う思いは、歳を重ねるごとに増えていくものです。日頃は忘れているようなこれらのことも、自分の死について考えると、やたら心にひっかかってきます。
 そんな時は懺悔文をお勤めするのも良いでしょう。仏様は必ず懴悔を聞いてくださいます。

 念の為の補足ですが、浄土真宗では一般的には懺悔文はお勤めされません。しかし、徹底的に自分が凡夫であると叩き込まれて慚愧をもってお念仏もうしていますので、懴悔の心はしっかりあります。

 懺悔文は短い文なので、気力や体力が落ちている時の写経にもおすすめです。よかったらお試しください。
 
 それではまた、合掌。

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