不景気のはなし
新型肺炎の影響もありいま日本は急激な不景気に陥っています。安居堂は仏教と医療のサイトであるので、経済の話はあまり関係が無いように思えるかも知れませんが、不況に陥ると色んな原因で死ぬ人が増えます。経済を支えることは人命を救う事にも繋がるのです。
仏教は欲を少なくして貪らずにちょうどよいくらいで満足する事を良しとしますが、社会全体が極貧に甘んじる事は好ましくありません。医療や福祉や治安維持などの社会保障を支えきれないほどに国が貧しくなれば、人は簡単に死ぬようになり犯罪がふえ餓死する人もでます。仏教はそうなればそうなったで受け止め得る考え方ではあるものの、積極的に人が多く死ぬ状況に社会を放置するのは道義的に認められるものでは無いでしょう。
しかし、お金は貪欲の呼び水となるので注意が必要です。現代社会において命を守るのにお金はあった方がよいですが、何でもかんでもと貪ると、本来は命を守るはずのお金のために人の命が失われるというあべこべの現象すら起きてしまいます。お金がありすぎてもなさすぎてもそれを理由に命を落とすことがないように気をつけましょう。いま大変な状況にある人はまず落ち着きましょう。永遠に続く疫病が無いように不景気も好景気も永続はしません。大変なときこそ何がいちばん大切なのかを考えてください。お金はただの道具であることを忘れないでください。
それではまた、合掌。
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