大晦日 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 12月 31, 2021 皆様、今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。 実は今年は絵本を出す計画もあったのですが、諸事情で頓挫しました。いずれ機会があればまた挑戦したいと思います。 ブログの方も時勢柄コロナと陰謀論の話題が多かったように思います。なんとか穏やかな世になって欲しいものです。 生きている間は修行の身ですが、少しでも悪いことをせず善いことが出来ればいいなと思っております。 南無帰依仏 南無帰依法 南無帰依僧 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
浄土真宗本願寺派の不祥事 9月 18, 2022 このところ浄土真宗本願寺派の不祥事が目立つ。全国の幼稚園の団体での本願寺派住職よる6億円以上の巨額横領事件、本願寺派と懇意にしている芸能人やアナウンサーなどによるロシアの侵略擁護発言、直近では本願寺派の若手僧侶の動画が炎上した。 動画に関しては真宗の教義に照らしてもその発言内容はいかがなものかと思い質問したのだが、本人がそういう意図ではなかったと言っており、本願寺派の僧侶や門信徒もあまり問題視していない。現在は動画内のふざけた行為(本人はその意図はないと釈明)が主に他宗派から糾弾されている形だ。この炎上の一因として考えられるのは、本人は後で反省したような事を言っているが、当初の批判にはかなり挑戦的攻撃的に反論していたのも火に油を注ぐ形となったように見受けられる。 また、不祥事ではないが、教義面においても2018年に発表された自力の行を認めるかのような門首のお言葉にも動揺が広がった。この教義解釈の変更は他宗派への歩み寄りのようにも見えるが、軸がぶれている感は否めない。若手僧侶に影響がなかったと言えば嘘になるだろう。 では本願寺派はどうしようもないダメ宗派かというと一概にそうとも言えない。少なくとも浄土真宗も浄土教の基本的なフォーマットは保っており、他宗派の一部の人から言われる浄土真宗は仏教にあらずとの批判は正しくないと考える。むしろ浄土を絶対視し、それ以外のこの世を徹底的に穢らわしいと見る発想は、一切皆苦、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、を他宗派よりも強く念じているようにすらみえる。戒律が存在しないのも叩かれる材料ではあるが、御恩報謝の思いで仏を念じていけば、自ら意図せずに戒を守るように成長する。常に強く仏を念じながら人を殺したり嘘をついたり物を盗もうとする人はいないし、心も穏やかになろう。問題はそれを実践できている僧侶や門徒が少ない事だが、理念的には浄土真宗本願寺派は仏教の一宗派としていいだろう。伝統ある宗派だけにその良さが活かせてないのは残念だ。 本願寺派の僧侶にも色んな人がおり、もちろんいい人が多いのだが、顔見知りなだけでも結構な変わり者(失礼)も散見される。過去には本願寺派系の病院で他宗派の患者を精神的に追い込んで本願寺派に改宗される僧侶がいたがあれは本当にダメだ(今もやっているのかは知らないけど)。西本願寺の本体が所属僧侶の個人的信条に介入することは... 続きを読む
賢者アルヒドル 5月 27, 2022 クルアーンには賢者アルヒドルがムーサー(モーゼ)をやり込める話があります。 アルヒドルは船底に穴をあけたり、少年を殺したり、不義理な民の住む街の壁を修繕したりと、ムーサには意味不明の行動をとりますが、実はそれぞれに理由があったというものです。 アルヒドルの行動の理由というのは現代のリベラル的価値観では理由になって無いものばかりですが、これは神が正しいとするものであり、イスラム的には正しいのです。(アルヒドルの行いの理由は以下の通りです。船は貧者の物だったが王が強奪しようと狙っていたので沈めた。少年を殺したのは彼が不信心で親に反抗的だったから殺してより良い子が生まれるようにした。壁の修繕はその街にいる孤児が受け継ぐべき遺産で、孤児が成人した時に掘り出すように神が望んだから。) 現代の突飛な事をする人間にも、何かしら言い分はあるもので、よく話を聞く必要があります。理由を聞いても分かり合えるとは限りませんが、それで争いを回避出来る可能性があるなら必要なプロセスです。 続きを読む
般若心経の密教的解釈(空海の般若心経秘鍵) 8月 31, 2020 空海が般若心経を密教経典として解説した書に般若心経秘鍵があります。この中で空海は、般若心経の内にこれまでの仏教の教えの全てが含まれるとし究極の真理たる密教の優位性を暗示しています。それに関する考察は後にして、まずは、知っている人からは端折りすぎだと怒られそうですが、般若心経秘鍵の要点を物凄く簡略化して説明します。 般若心経秘鍵の前に一般的な般若心経の内容を一言でいうと、観音菩薩があらゆる事象を空だとみて全ての苦から解放された事の解説です。空海はまず、般若心経の冒頭に出てくる観音菩薩の事を、全ての仏教修行者とみなしています。修行者がそれぞれの道にしたがって仏となりうるとしているのです。修行の完成までにどれほどの時間がかかるのかは各修行者の性質とそれにあった教えにより違いますが、密教では現世で仏となれるのに対して、他の教えでは無限とも思えるほどの長い時間がかかると説いています。そして各種の仏教の教えが般若心経の中に含まれているとして5つの教えをあげています。般若心経中で最も有名な文言である「色即是空 空即是色」は、物質は相互の縁によりなりたつ実体が無い空であるという意味です。華厳経にも究極的に事(色)と理(空)の区別をなくす教えがあり、事と理が不可分であるのは金の獅子像も金であり波も水であるようなものだとのたとえもあります。空海はこの部分の文言を華厳宗とその代表的尊格である普賢菩薩の教えを意味すると解釈しています。また、同じく有名な「不生不滅 不垢不浄 不増不減」は一切の物事はその本質において存在せず、言語化された概念も関連性の中にしか成立し得ないという空の思想の根幹です。この文言のオリジナルは中観派のバイブルと言える「中論」の八不として知られます。空海はこの部分を般若=智慧の象徴である文殊菩薩の教えと解釈しています。なお空海が生きた当時に中論や空の思想を最も重要視したのは三論宗となります。続く「無色無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法」の部分は全ては心により作り出されるとする唯識思想の表れで弥勒菩薩の教えとみています。空海の生きた時代では法相宗の教えにあたります。さらに続く「無無明亦無無明尽」「無老死亦無老死尽」「無苦集滅道」などの般若心経の文言は、一般的には初期仏教の教えの否定とみられますが、空海はそれが初期仏教の教えの境地と考えています。すなわ... 続きを読む
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