フジテレビ「とくダネ!」が中国の臓器移植を礼賛
6月17日放送のフジテレビ「とくダネ!」で、中国の臓器移植の早さを礼賛する報道がなされたがとんでもないことです。
中国は2017年の臓器売買撲滅バチカンサミットにおいて、これまで行っていた死刑囚からの移植臓器摘出も渡航移植も禁止したと言っていますが、その後も明らかに不自然な数の移植臓器の供給は続いており、海外からの臓器移植目的での中国への渡航も続いていました(コロナ騒動での減少は除外)。さらに、移植臓器の提供元として共産党からみて目障りな新興宗教団体や少数民族への弾圧で拘束した人間からの臓器摘出が疑われています。
特に中国の侵略を受け占領された東トルキスタンの主要民族であるウイグル人は悲惨で、一般住民は強制的に採血され臓器移植に必要なHLAハロタイプが把握され、現在、再教育の名のもとにウイグル人300万人が強制収容所に収監されているとも伝えられます。ウイグルの空港には移植臓器専用の通路も設けられており、ウイグル人からの組織的臓器収奪が行われていると疑われています。
中国の移植臓器については、イスラエルの心臓病患者が中国で手術日を指定した心臓移植を提案されたと、その主治医からの証言があります。不幸な事故などで偶発的に入手出来る移植用の心臓は、何月何日に入手できるかなんて分かるはずがありません。臓器目当ての国家主導の殺人があっているのは確実です。
死刑囚からその刑の執行もかねての臓器摘出は以前やっていたと中国も公式に認めていますが、今は死刑囚やそれ以外の一般住民から適当な理由をつけて任意に殺害し摘出するようになったのですからより悪い状況です。中国は国土が広すぎて違法な臓器移植が取り締まれないなどと言っていますが、中国の国家自体が犯人だから取り締まらないだけです。
また、この報道をみて中国へ臓器移植を受けに行こうとする人がいるかも知れませんが、臓器取引と移植ツーリズムに関するイスタンブール宣言で、移植ツーリズムも弱者からの搾取も禁止されています。実際に2015年に中国で腎臓移植を受けた患者が浜松医大から診療を拒否され訴訟となりましたが、裁判で勝ったのは医大の方でした。中国に臓器移植に行くことは殺人と同義です。
日本での臓器移植が少なく遅いのはその通りですが、それは臓器売買や倫理的な逸脱を防ぐ仕組みが厳重だからでもあります。ドナー登録を勧める運動等は良いですが、それも強制してはいけません。臓器移植は善意に支えられたシステムを強固に維持せねば、容易に組織的殺人につながるのですから。
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