100回目

 このブログも開始より100日100回目を迎えました。こうして無事に続けてこられたのも読んでくださる皆様のおかげです。誠にありがとうございます。

 さて、本ブログはネット上でビハーラ医療を行おうと設立されましたが、折からの新型コロナウイルス感染症問題もあり、時事問題の話題を取り上げることも多かったです。設立当初にも言及したように、ビハーラ医療は単に終末期だけの問題ではなく、いずれは必ず死を迎える私達の人生の全期間に関わる話であると考えていますので、時事問題や社会問題を話題にした場合でも、なるべく仏教的な解釈を交えるようにして参りました。

 個人の人生の問題も、社会的な問題も、何か絶対的な正解をもつ物ではありません。それでも、日本的な大乗仏教の歴史を振り返ると、多くの先人達が社会も個人もより良くしようと取り組んできました。その中には結果として間違っていたことも見られますが、聖徳太子以来脈々と続く不断の努力へは敬意しかありません。昨今は失敗や間違いを過度に恐れる風潮があります。しかし、失敗を恐れて何もしないことは、ご先祖様たちが代々改良しながら受け継いできた日本の伝統宗教を含む文化の流れを絶つことになります。多くの寺社の存続が危ぶまれる現在、微力でも抵抗を続けるのが、多少なりとも教えを受けた者の責務であると考えています。

 私の患者さんの中でも、高齢の病身をおしてお寺の手伝いをしている人も多くいます。本人が信心深いのもありますが、他に人がおらず無理をなさっている人が大半です。お墓やお寺の存続を心配される方も多いです。いくら諸行無常とはいえ、これまで苦労されてきた人生の先輩達が、その様な心配をせざるを得ないのは心が痛みます。

 今後、お寺の統廃合やお墓の合葬化が進んでいくとしても、限りある命を見つめ、和の心を伝え守っていけるように努力を続けて参ります。合掌。

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