陰謀論者の公民権
当たり前と言えば当たり前だが、現在なかばテロ集団と化している種々の陰謀論者にも公民権はある。だから、反ワクチンの首長をもつ自治体があるし、DSなる世界を操る闇の秘密結社があると公然と言う国会議員もいる。彼らが当選したのは支持者がいるからだ。もちろん、彼らの陰謀論者以外の側面も加味された選挙行動なのだろうが、これらのトンチキな発言は問題視されなかった事になる。
このように陰謀論者にも一票を投じる選挙権があり被選挙権がある。陰謀論を信じる某国の独裁者が今なにをしているかを見れば、陰謀論者に権力を握らせるのが如何に危険かは言うまでもない。陰謀論者が公民権を持つのは社会の安定への脅威であり大変に恐ろしいことだが、これを制限することは困難だ。
現在の民主主義国で、良い判断が出来るであろう賢い人と、周囲に流されだけの愚者に同じ公民権が与えられているのは、人権思想による。人間は人間であるだけで人権を持つのだから陰謀論者であることを理由に公民権は制限出来ない。
だが、日本で合法的に公民権を停止される人もいる。1つ目は禁固刑以上の刑に服している囚人、2つ目は公職にある者が収賄などで有罪となった場合では刑期を終えても一定期間は公民権が停止される。
世にはびこる陰謀論者すべてを逮捕して禁固刑にまで持っていくのは不可能だろうが、彼らのリーダー的な存在であれば不可能ではない。陰謀論者集団も頭を失った烏合の衆となれば大きくその脅威を減じる事が出来る。ワクチン接種会場への乱入・妨害や医師へ凶器を送りつけての行為、これらは多くの人命を危険に晒すテロ行為であり許してはならない。当局にはもっと毅然とした態度で事に臨んでほしいと切に願う。
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